FJH        宇都宮市 2009年3月竣工      

敷地は宇都宮の旧市街地にあるため、道路も敷地も非常に狭い場所です。
隣家は迫り、2方向道路の斜線も厳しく、周囲からの視線や建物のボリュームに慎重な配慮が必要です。

充分な太陽光と建物の独立性を確保すること。この計画ではこれが第一になります。

1F各個室については、東側・南側のコーナーを大きく開け採光を確保、植栽で道路からの視線を緩和。
2Fについては、スパンドレル壁によって自立したデッキをつくり、そこに面して大きな開口をつくりました。
デッキの一部は欠きこまれ、地盤面から「そよご」が伸びることで自分だけの緑を確保しています。

都市の中でも、緑を享受し自立可能な建築をつくる事を強く意識した住宅です。




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pic01 東前面道路より建物本体を眺める。比較的閉じた表情を見せる。
pic02 2階リビング前のデッキ。手すりの向こうにそよごが顔をだしている。
pic03 子供室前に植えられたそよご。道路からの視線の緩衝材としても機能する。




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pic04 テーブルと一体となったキッチンからリビングを望む。南面は大開口でデッキと連続し、東面は高窓採光。
pic05 リビングからダイニングキッチン部分を望む。ガラスのブースは階段室。右に畳の小上がりスペース。
pic06 ダイニングテーブルよりリビングを望む。キッチンはメラミン板による製作、壁は珪藻土、木部はナラ材。




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pic07 リビングより南側デッキを望む。採光を考慮し壁高を抑えている。デッキ右側壁面の細い窓は浴室。
pic08 1階子供室。窓に作業机を作りつけ、後に2部屋に分割可能なように配慮。窓からはそよご。
pic09 1階主寝室。東南からの採光窓。右側のくぼみは眼鏡や目覚ましを置く小棚。




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pic10 玄関ホール見返し。階段を仕切る独立壁の一部は扉になり、ウオークイン可能。採光はハイサイド窓から。
pic11 2階階段ホールからリビングを望む。少しでも広く感じることができるように、気配がわかるようにとの配慮。
pic12 1階洗面所。寝室近くに設けられ、十分な小物収納を確保。右扉の奥はウオークインクローゼットに。
pic13 2階キッチン北側のユーティリティスペース。ガラスサッシの向こうはサービスバルコニー的に機能する。

DATA
敷地面積 40.8坪 (135u)
基準法上床面積 35.5坪 (117u)   
建築設計監理;STUDIOPOH   
施工者;中村建設株式会社(宇都宮市中央/相見積)     
2009年04月設計契約 2008年9月着工 2009年03月竣工
写真 STUDIOPOH(特記なきもの) エネックス写真事務所鈴木康彦(pic1,pic7)  


STUDIOPOH
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