KTH        宇都宮市 2005年5月竣工     設計段階の資料はこちら     

宇都宮市郊外、東道路の台形型分譲地に位置します。
敷地は約60坪、建築の質を上げるために室内床面積や要望を最小限に絞っていただきました。

一見ちいさなハコに見えますが、内部には実に多彩な要素と豊かな空間が広がっています。
プランは少しずらした田の字型。、リビングと外部デッキは千鳥に配置されています。
リビングは床を土間とし、壁を外部素材で構成し、斜め上部からの光によって表情が加わる事に期待します。
室内であるリビングは、床も壁も外で使用される素材によって構成されているのです。
外部デッキは最上階レベルに屋根を設け、乳白色のポリカーボネートで囲う事で内部のような使用を想定しています。
それらは、それぞれ外部化を意図した内部、内部化を意図した外部といえるでしょう。
この住宅は外部・内部という概念や空間が錯綜している状態にある住宅といえるかもしれません。

ニューハウス(ニューハウス出版刊) 2007年2月号掲載
ニューハウスムックNO128「間取りが決めての住まいVOL3」(ニューハウス出版)掲載
ホームメイク
「間取りの良い家32例」ニューハウス出 版)掲載
住まいの和モダン2(ニューハウス出版)掲載

デッキより空を望む 南東から 北西から
土間からLDKを望む 土間よりLDK/デッキ/和 室を望む
デッキよりLDK& 土間を望む 2Fは仕切りのないワンルー ム
リビング土間 デッキより /LDK  木製建具全開放 デッキより/LDK  木製 建具閉じる

DETAIL
敷地の奥へ奥へ導くアプローチデザイン。
敷地の余白に生まれたアプローチコート&隣庭の借景
構造的合理性により配置された奥へいざな
うための連立する柱。
外部的空間(リビング土間)に降り注ぎ、壁の表情を演出する斜め上部からの光。
西南の山並みや隣地植栽を借景とする西南への開口
天井高さを抑えた座ってくつろぐためのダイニング&寝室兼用和室。
1階デッキと連続するためのリビング南側全開口全引込の木製建具。
半外部化されたユーティリティ、2Fデッキ1Fデッキとのつながり。
南東・北西の鉄骨柱と木構造体の関係。

室内部分床面積約25.5坪(法延32.0坪) 
施工者;英昭建設株式会社(宇都宮市細谷/相見積)    
平成16年7月設計開始 2005年5月着工 11月竣工


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