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KUC HOUSE&OFFICE 宇都宮市 2004.12竣工
設計段階の資料はこちら |
宇都宮市簗瀬地区、区画整理地内にたつ事務所併用住宅です。
事務所、寺子屋式学習塾、家族4人の住まいを機能性と経済性を重視しながら配置するというプログラムです。
南北の風抜け・廻れるプラン・生活部分と事業部分の明快な分離。
建築計画の基本を忠実に守りながら設計を行いました。
全て機能性によって裏付られた開口部と形態。デザインのための特別な要素や過剰な形態操作はありません。
それゆえに無理のない計画は「等身大」という表現がよく似合う心地よい空間になっています。
事務所部分床面積7.0坪 学習塾部分5.0坪 共用&住居部分29坪 延床面積41坪
施工者;中村建設(宇都宮市中央/相見積)
平成16年4月設計開始 平成16年8月着工 9月上棟 12月竣工
外壁&屋根;ガルバリウム鋼板(ガンメタリック色)+杉板横貼
CAD&CGマガジン2004年10月号 模型製作術掲載資料物件
CAD&CGマガジン2005年03月号 概算見積術掲載資料物件
建築知識2005年12月号 ローコスト図面の書き方・スーパー見積術 掲載資料物件
いずれもエクスナレッジ刊
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エントランス部分拡大 |
上;北西より 下;事務所部分 |
上;南西より 下;学習塾部分 |
1Fには旦那様の事務所や奥様の学習塾を配しているのでたくさんの来客が予想されます。
事務所入口が認識できるようにガラスの開口を設け、左奥に住居入口を杉板の連続性の中で隠しました。
正面となる北側には厚さ40mmの薄く重厚なひさし、連続する木製窓。塊として存在する杉板貼りの壁と木製建具。
設計時からプロポーションと納まりを綿密に検討し、施工時には監督・職人の技に期待し本物の素材で構成しました。
これらの配慮によりローコストをまったく意識させない非常に
シャープな建築となりました。
夕刻、室内の光が水平にもれる様子は地域のランドマークになるほど美しいものです。
事務所部分はエントランスや打合スペースからは見えないように配慮し給湯スペースを確保しています。
汚れ破損防止に充分に大きめの巾木を、連続水平窓を強調する枠の納まりを採用。
壁際に持込収納や掲示板を配置しても室内の明るさを確保可能な高窓による採光を試みています。
学習塾部分は、机の島間に扉を2つ設け、廊下部分を移動動線としています。
それによって室内には机を連続して並べる事ができ収容人数が最大限になるようよう配慮しています。
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コンパクトなLDK |
リビングは2面壁面収納 |
壁面収納をあける |
テレビが欠かせない生活、たくさんのモノが露出し雑多に見えるという
「普通の悩み」を皆さん抱えています。
それを解決するために、二面を壁面収納とし、LDKのどこからでもTVが視聴可能なよう計画しています。
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D→K&L;左奥は納戸収納 |
洗面→納戸収納;左奥がK |
納戸収納→洗面;奥はUB |
奥様の家事動線を最優先に計画された二階部分。床面積は少ないもの
の、中廊下の応用型プランとし
キッチン→納戸収納→ユーティリティ→UB→リビングダイニング→キッチンとくるくる回れるようにしています。
中廊下でも北面の連続窓や東面の開口から採光することで「暗くない中央部分」を実現しています。
STUDIOPOH
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